配偶者ビザ申請においてSNSのやり取りは証拠になるのか
在留資格「日本人の配偶者等」や「永住者の配偶者等」の申請では、婚姻の真実性が重要な審査ポイントとなります。
そのため、入管では、「本当に夫婦関係が存在するのか」「実際に継続的な交流があったのか」という点について、提出資料をもとに慎重に確認を行っています。
SNSのやり取りは、夫婦関係や交際実態を説明するための資料として提出されることがありますが、SNSの履歴のみで直ちに婚姻の真実性が立証できるわけではなく、他の客観資料との整合性を踏まえながら、どのように意味付けを行うかが重要となります。
1 SNSのやり取りは交際実態を示す証拠となる
配偶者ビザ申請では、出会いから結婚に至るまでの経緯や、現在の夫婦関係について、スナップ写真などの客観的資料を用いて、合理的に説明する必要があります。
遠距離交際期間が長かったケースや、頻繁に会うことが難しかったケースでは、「どのように関係性を継続していたのか」が問題となることがあります。
このような場合、SNSやメッセージアプリの履歴は、継続的に連絡を取り合っていたという事情を示す証拠資料として活用できます。
これらのメッセージの資料は、大量になることがありますが、膨大な量の資料を提出することは、あまりお勧めはしません(そうすることが重要だと考えられる案件は別です。)。
膨大な資料の検証に時間がかかり全体的な審査に遅れが生じる可能性や、本当に伝えたい大切なポイントを見逃されてしまうリスクがあるためです。
仲睦まじい様子が分かるものをピックアップするなどして申請資料として適切な形に落とし込むことも大切でしょう。
2 SNSのやり取りだけでは十分ではないことに注意
SNSの履歴は補足資料となり得ますが、それのみで婚姻の真実性を十分に立証できるわけではありません。
入管では、質問書、写真、渡航履歴、送金資料、同居資料など、提出資料全体を総合的に確認しながら審査を行っています。
そのため、SNS履歴は単独で意味を持つというよりも、提出資料全体を補強する資料として位置づけることが重要でしょう。
3 まとめ
このように、配偶者ビザ申請において、SNSのやり取りは交際実態を説明する資料として活用されることがあります。
もっとも、SNS履歴のみで婚姻の真実性が立証されるわけではなく、質問書、写真、渡航履歴などの他資料と整合する形で提出することが重要です。
ご自身のケースで、どのSNS履歴を提出するべきか、どの程度整理するべきか不安がある場合には、在留資格に詳しい取次資格者などへ相談しながら進めることが重要と思われます。
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